フラッシュの速度不足で、空が落下する⁉

スコット・リンチの小説『The Republic of Thieves』の一節で、主人公のロック・ラモーラが良いことを言っています。「もし空が落ちてきたら、自分は戯言のシェルターに隠れるだろう。きっと誰かがすぐに解決してくれるのだから」と。

この小説は、「悪党紳士団」と名乗るエリート詐欺集団が巧妙なトリックで人々を騙す物語で、データストレージ業界を描いたものではないのですが、日々の生活の中で妄想であったことがやがて現実となることを述べています。

近時、データストレージ業界で働く多くの人々にとっては、まさに空が落ちるようなあり得ない事態が起きています。

かつては絶大な力を誇ったEMCは、Dellに買収されて社員の流出が始まり、営業やマーケティング部門の人材の多くがPure StorageやNimbleのような新興ストレージ企業に移籍した、と話題となりました。また、多くの技術者は、現INFINIDATのCEOであり、かつての彼らの上長であった、モシェ・ヤナイ(Moshe Yanai)のもとに戻ってきています。その間に起きた出来事として、以前は業界No.2であったIBMにおいては、ストレージビジネスの収入が6年間で40%減少、今や回復の兆しも見られません。最近では、なかなか利益を創出できず、2018年の見通しにも陰りがありつつも販売強化を続行しているPure Storageに対し、投資家は締め付けを強めており、同社は体力を失いつつあります。

当社INFINIDATは、なぜこれほどまでに多くのストレージ企業が、空が落下する事態に陥ってしまっているのかについて、とてもシンプルな見解を持っています – というのは、それらの企業が市場に提供している製品は、パッケージ上の記載通りの機能を有していないからです。そして、この事実は、どんなに巧妙なマーケティングアプローチを駆使しても曲げるようなことができないからです。

TCO削減および管理可能性など、オールフラッシュアレイを提唱するベンダー各社は基本機能としての優れたアプリケーションパフォーマンスをユーザーに約束してきました。例えば、ディスク:イケてない、古い、遅い。フラッシュ:イケてる、新しい、速い、といった具合に。実は根本的な課題(今や顧客や投資家にとっての問題になりつつありますが)は、それらの製品がそれほど速くはない、ということです。

数か月程前に、EMCがフラッシュアレイに対するUnityの優位性を表わすためのパフォーマンス検証テストを公表したとき、Pure Storageはその検証結果に非難の声をあげました。

WorkloadPure //m50Unity 600FUnity Advantage
16K IOPS (80% Read)33,46058,8071.8X
256K BW MBps (@3ms)6742,3963.6X
Steady-state IOPS42,000116,0002.8X
Steady-state latency (ms)13.64.43X
WorkloadPure //m70Unity 600FUnity Advantage
8K IOPS (80% Read)31,448163,7415X
256K BW MBps540 (@c5ms)3,450 (@c5ms)7X
Steady-state IOPS12,00086,0007X
Steady-state latency (ms)645.911X

これらの検証結果を見ると、実施したテストそのものに不備があったかも知れず、またPure Storageのシステムの調整が不適切であったかもしれません。あるいはガベージコレクションモードであった可能性もあります(ご参考までにINFINIDATのシステムにはこのモードはありませんが)。テストを実施した際の状況は分かりませんが、実は注目すべき点はそこではないのです。この記事が『The Register』のサイトに掲載されてINFINIDATの開発者の間に出回ったとき、我々は両社製品の検証結果があまりにもひどいこと、しかもEMCがUnityの数字を自信満々で公表しており、他社の批判に利用していることが信じられませんでした。高パフォーマンスがその存在理由である企業にとって、4.4ミリ秒のレイテンシは13.6ミリ秒に劣らないなど、お話にならないことなのです。

先週、ようやく当社のWaltham Solution Centerで、INFINIDAT F6230において、上記と同様な検証を実施しました。構成は、1.1TBのDDR-4 DRAM、200TB TLC NAND、および480 3TBニアラインHDDです。

結論から言えば、当社製品はPure StorageおよびEMCのシステムを圧倒する検証結果を得ることができたことをご報告します。EMCと当社のデータと比較した検証結果を次の通りです。

WorkloadPure //m70Unity 600FINFINIDAT F6KINFINIDAT Advantage
8K IOPS (80% Read)31,448163,741347,10011x Pure,
2x Unity
256K BW MBps540 (@c5ms)3,450 (@c5ms)10,024 (@c5ms)18x Pure,
2.9x Unity
Steady-state IOPS12,00086,000192,00016x Pure,
2x Unity
Steady-state latency (ms)645.921/32 Pure,
1/3 Unity
WorkloadPure //m50Unity 600FINFINIDAT F6KINFINIDAT Advantage
16K IOPS (80% Read)33,46058,807293,1789x Pure,
5x Unity
256K BW MBps674 (@c3ms)2,396 (@c3ms)7,200 (@3ms)10.6x Pure,
3x Unity
Steady-state IOPS42,000116,000192,0004.5x Pure,
1.6x Unity
Steady-state latency (ms)13.64.421/7 Pure,
1/2 Unity

また一方、業務上、大容量に対応するパフォーマンスを必要とされる場面も多いため、Pure StorageおよびEMCの50TBではなく200TBのデータセットでも検証を実施しました。その際には、当社の圧縮アルゴリズムはパフォーマンスに悪影響を及ぼさないため、インライン圧縮を有効にした状態で検証を行ってみました。

これは興味深い検証と言えます。なぜなら、我々はストレージ業界がメディアタイプ競争やベンチマークからの離れることを願っているからです(パフォーマンスを検証する場合は、当社がその検証に参画する場合はいつも、相手が劣勢となる結果となります)。当社は、顧客が本当に注目すべき課題とは、APIの品質(ご周知のとおり、すべてのREST APIが同等に作られているわけではありません)、信頼性、顧客満足度、そして総所有コストなど、顧客の経営にかかわる重要な課題へと視点を変えさせる必要があると考えているのです。

大多数のストレージ企業は、空が落下する事態となることは望んでいませんから。

IDCは、人類のデータフットプリントは現在から2025年までの間に10倍になり、その中の60%はビジネスデータになるとの予測を先週発表しました。 これを見てもお分かりのように、ストレージ需要は十分あるのです。

これに伴い、顧客は利用するストレージベンダーの戦略をより精査するようになってきており、偽装イノベーションと事実の切り分けを学びつつあります。差別化されていないシステムを構築し、投資家の資金を利用して互いのマーケットシェアを獲得しようとするセールスやマーケティング部門の競争に加わるのは偽装イノベーションであるため、それを導入する企業価値を破壊する事態になりかねません。実態を伴わない価格を表層的に正当化する段階的強化(all-NVMeでの組込など)は偽装イノベーションであり、顧客に損害を与えます。我々の唯一の役割は、より優れた顧客にとっての価値を、継続的に顧客に提供するのを決して止めないことです。

これは、当社のイノベーションを総合的に活用して頂くことにより、ストレージ単体の価格が上がるのではなく大幅に下がるということを意味します。それは、より信頼性を高めることにも繋がります。当社の製品の持つ信頼性は99.99999%(Seven Nines)ですが、99.999999%(Eight Nines)を最初に実現するのは誰でしょうか。APIの向上と拡張性により、その管理をさらに容易にすることでもあります。顧客は、IDCが予測するデータ量の増加に対応する大規模で水平なストレージをデータセンターに備えることを望んでおり、小規模システムの無秩序な増築を希望してはいません。

情報ストレージの信頼性の向上は極めて難解なソフトウェア工学上の課題とされていますが、真のイノベーションが顧客(ひいては、全人類)にもたらすメリットの大きさを鑑みると、それだけ取り組む価値がある仕事であると、我々は理解し遂行しています。

BRIAN CARMODYについて

Brian Carmodyは、INFINIDATの最高技術責任者で、当社の研究部門および新技術開発部門を統括しています。前職ではIBM社においてXIVストレージシステムを担当。15年のキャリアを持つベテラン技術者であり、MTV NetworksやNovus Consulting Groupにおけるシステムエンジニアの経験も有しています。TwitterでBrianをフォローしましょう。

Infinidat社について

Infinidat社は、100万IOPS 以上の高性能、99.99999%の稼働率を誇る高信頼性、および2PBを超える容量をシングルラックで提供しお客様が市場における競争優位性を得られるよう支援します。製品群は、プロビジョニングの自動化、管理、およびアプリケーション統合により、極めて効率的で、導入と管理が容易なシステムを実現しています。Infinidat社は、資金需要や運用上のオーバーヘッド、複雑さを軽減しつつ、エンタープライズストレージのパラダイムを変革しています。Infinidat社は、未来を記録する企業です。

【報道関係お問い合わせ先】

インフィニダット ジャパン合同会社
吉田 淳子
Email: jyoshida@inifinidat.com

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